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奈良井宿は旅人で賑わった宿場町!厳しい峠越えをしてみない?
中山道の中でも山道、峠道が多い木曽の
宿場町。
その中で奈良井宿は日本橋から数えて
34番目の宿場町でとても賑わったところです。
今回は
・奈良井宿はどんなところ?
・奈良井宿の見どころ、
・おすすめの食事やお土産屋
そして
・難所で有名な鳥居峠
をご紹介します。
名古屋に長く住んでいた自分は、
夏場に良く遊びに行っていました。
実は、奈良井宿は夏に訪れると涼しい風が通り抜け
避暑地としても最高だと思っています。
のんびり過ごすには最適な宿場町を見てみましょう。
奈良井宿はどんなところ?
旅の入口となるJR奈良井駅
江戸から中山道をスタートして、木曽に入ると
最初に贄川宿があり、そこから1里31町
(約7.3km)歩くと奈良井宿に到着します。
そして奈良井宿の長さは8町5間。
1町=109m、1間が約1.8mだったので、
約881mあり、贄川宿の447mと比べると
さらに広い宿場町です。
奈良井宿は難所と言われる鳥居峠(標高1,197m)
の手前の宿場町なので、宿泊する旅人が多く
昔は奈良井千軒とも言われて賑わっていました。
明治に道路を改修工事した際に国道から外れて
いたこともあり、完全に現状のまま保存
されました。
昭和53年に伝統的建造物群保存地区として
指定されています。
参考資料:http://www.kisoji.com/kisoji/feature/narai.html
確かに当時のままの趣もあるし、何と言っても
電柱がないのが良いですね!
この奈良井宿は奈良井駅あたりから
下町、仲町、上町と
3つに分かれて呼ばれています。
仲町は宿場の中心部で、本陣、脇本陣、問屋
などがありました。
ここは大名が宿泊するあたりなので、
道幅も広くなっていたようです。
そして上町に進んで行く道も鍵の手になって
(クランクになり)だんだん狭くなっています。
通りずらくしていたんですね。
奈良井宿は水場が6ヶ所あります。
旅の途中の水は貴重ですから、とても
助かりますね。
あと防火用でもあったんでしょうね。
道路改修工事から外れていたのは大きいですが、
何度となく大火の影響があった宿場町もあるので
火事が少なかったことも昔の街並みを残すことが出来た
大きな要因だったのではないでしょうか。
奈良井宿はポスターにて風情のある街並みが
見られますが、昼と夕方とでは同じ場所でも
違って見えます。
そして紅葉、雪景色の奈良井も趣きがあり
ワクワクします。
何度となく訪れたい宿場町です。
奈良井宿の見どころとは?
奈良井宿にはたくさんの見どころが
ありますが、今回は次の場所をご紹介します。
・八幡神社と杉並木・二百地蔵
・大宝寺のマリア地蔵と高札場
・長泉寺
・上問屋資料館
・中村邸
八幡神社と杉並木・二百地蔵
奈良井駅から50mほど坂を上ると八幡神社が
あります。
下町の200戸余りの氏神様
誉田別尊(ほんだわけのみこと)
をご祭神として祀っています。
八幡神社の石段から右に入ると杉並木があり、
ずっと連なる杉の小道は旅人も歩いたであろう
昔のままの風景です。
日陰にもなっていてちょっと深呼吸をしたくなるような
自然豊かな並木道です。
その小道を進むと194体の色々な表情の
お地蔵様や観音像が並んでいます。
まるで奈良井を守ってくれているようです。
二百地蔵と呼ばれています。
大宝寺のマリア地蔵と高札場
子育て地蔵の姿でマリア地蔵と呼ばれています。
驚く事に、お地蔵さんの首がないのです。
なんと! 役人が壊したとか・・・。
当時はキリスト教を禁止していたので
取り締まりも厳しかったのでしょう。
でも隠れキリシタンは結構いたのかも
しれませんね。
大宝寺マリア地蔵
https://www.naraijuku.com/shop/post-53/
奈良井宿の端に高札場があります。
幕府や藩が決めた掟などが板に書かれて
掲げてありますが、江戸時代はキリスト教が
禁止だったので、キリシタンについての
御触れもありました。
キリシタンや、キリシタンをかくまった人も
処罰の対象となり、不審者を通報した人には
褒美を与えるとも書かれています。
命がけの信仰です。
奈良井宿 高札場
https://www.nagareki.com/naraijyuku/kousatu.html
長泉寺
曹洞宗の寺院で、本陣の役割もありました。
江戸時代は京都の宇治から江戸まで徳川家に
献上するお茶を運ぶお茶壷道中に中山道も
利用され、奈良井宿では長泉寺が宿泊所として
決まっていました。
『ずいずいずっころばし』の歌はまさに
お茶壺道中を描いているそうです。
毎年6月の第1金曜・土曜・日曜に
奈良井宿場祭があります。
3日目の正午からお茶壷道中が再現されます。
当時の本陣、長泉寺からスタートして木曽の
大橋まで歩きますが、残念なことに今年は中止
でした。
来年は期待したいですね。
参考資料
https://www.city.shiojiri.lg.jp/kanko/sogokankoannai/kawaraban.files/ochatubo.pdf
奈良井宿場祭り
https://www.naraijuku.com/event/
長泉寺
住所:塩尻市奈良井365
Tel:0264-34-3315
アクセス:
(電車)中央本線奈良井駅から徒歩17分
(車) 長野自動車道塩尻インターから約40分 /
中央自動車道伊那インターから約40分
長泉寺
https://narai-chosenji.com/news/
上問屋資料館
幕府の役人や大名、そして旅人のために宿場
には決まった伝馬(宿駅用の馬)と
歩行役(人足)を用意して管理するように
義務付けられていました。
それを担っていたのが問屋(といや)で、
上問屋は270年間その業務と庄屋を兼ねて
いました。
今は資料館になっていて古文書、
陶器・漆器などが展示されています。
上問屋資料館
住所:塩尻市奈良井379
Tel:0264-34-3101
営業時間:10時〜17時(4月〜10月)/
10時〜16時(3月・11月)
12月〜2月は休館
休館日:不定休
入館料:大人300円 /子ども200円
参考資料:https://www.naraijuku.com/shop/post-60/
中村邸
櫛問屋だった中村邸はお六櫛を商売にして
いました。
中村邸の凄さは改築などしていなくて
外観も内部も当時のまま保存されている
唯一の建物だということです。
2階部分が少しせり出す出梁造り(だしばりづくり)と
いう奈良井宿の特徴がある町屋のつくりに
なっていたり、道具や櫛も展示されています。
建物時代に価値があるので外から中まで
見どころ満載です!
参考資料:http://www.city.shiojiri.lg.jp/tanoshimu/hakubutukan/nakamuratei.html
中村邸
住所:塩尻市大字奈良井311
Tel:0264-34-2655
営業時間:午前9時〜午後5時(4月〜11月)/
午前9時〜午後4時(12月〜3月)
休館日:4月〜11月は無休/ 12月〜3月毎週(月)
祝日の翌日/12/29〜1/3
入館料:大人(高校生・大学生も含む) 300円
子ども無料
アクセス:
(電車)JR中央本線奈良井駅より徒歩12分
(車)中央自動車道伊那インターから約30分、
長野自動車道塩尻インターから約40分
奈良井宿で食べたいおいしい食べ物とは?
奈良井宿にはおいしい食事処、お土産屋さんが
たくさんありますが、その中でいくつか
ご紹介します。
徳利屋
徳利屋は手打ちそばや五平餅などもいただける
郷土料理のお店です。
何と言ってもここは江戸時代は
脇本陣としての役割があった旅籠です。
というだけあって広い!
5部屋もあって最大60人位入れるようです。
徳利屋
住所:塩尻市奈良井516
Tel:0264-34-2189
営業時間:11時〜16時
https://www.naraijuku.com/shop/post-62/
越後屋
季節限定の(11月〜3月)とうじそばや
山菜料理、川魚料理、五平餅またコース料理
などもあります。
越後屋は木曽漆器製造業を営んでいたのですが、
昭和48年から民芸食堂 越後屋として開業しました。
越後屋
住所:塩尻市奈良井666-1
Tel:0264-34-3048
営業時間:9時〜18時
定休日:不定休
アクセス:奈良井駅から徒歩5分
てずから
信州といえばおやきや五平餅が有名です。
てずからでは1個1個手作りのおやきは
あんこ、みそくるみ、きんぴら、野沢菜、
おからなどモチモチの生地に包まれています。
中味はその時々によって若干変わります。
五平餅も荏胡麻、くるみ味噌などの
タレがあります。
てずから
住所:塩尻市奈良井418
Tel:0264-34-3236
営業時間:10時〜17時
定休日:不定休
https://www.naraijuku.com/shop/post-19/
カフェ深山
大正時代の製材工場の事務所を移管復元した
建物で、奈良井木曽大橋の近くにあります。
自然の中で落ち着いた空間のカフェ深山は
居心地感がとても良いですよ。
テラス席もあるのでペットと一緒に入れます。
「100年前のライスカレー」がおすすめです。
5日もかけて野菜やに肉がトロトロに煮込まれた
素朴な昔のカレーでとても美味しいです。
カレーはそのお店ごとに特徴があるもの
ですよね。
せっかく行ったならばぜひ食べてみたい一品です。
カフェ深山
住所:塩尻市奈良井837-101
Tel:0264-34-2500
営業時間:10時〜16時30分(早く閉める場合もあります。)
定休日:不定休
アクセス:奈良井駅下車JR地下道をくぐってすぐ。
木曽大橋駐車場のすぐ横。
https://www.naraijuku.com/shop/cafe-miyama/
松屋茶房
昔は塗り櫛問屋をしていた建物。
当時の看板や箱階段(階段タンス)が
残されていて趣きがあるカフェです。
コーヒーやケーキ信州の山ぶどうジュースや
リンゴジュース、ぜんざいや抹茶などもあります。
松屋茶房
住所:塩尻市奈良井583
Tel:0264-34-3105
営業時間:9時頃〜17時頃
https://matsuyasabo.jimdofree.com
才田屋漆器店
100円の小物から箪笥まで幅広く漆器製品を
扱っているお店です。
ちょっとしたお土産から、自分の家で使える
こだわりの器や家具などなんでも揃いますよ!
才田屋漆器店
住所:塩尻市奈良井298
Tel:0264-34-2294
営業時間:7時〜17時(冬は8時〜16時)
定休日:無休
https://www.naraijuku.com/shop/post-32/
奈良井宿民芸会館
漆器はもちろん、木曽の民芸品や
お蕎麦のセット、お菓子など色々と販売しています。
奈良井宿に到着したらまずここに
立ち寄っても良いかも!
奈良井宿民芸会館
住所:塩尻市奈良井157
Tel:0264-34-2685
営業時間:夏8時30分〜18時
冬9時〜16時
定休日:年中無休
鳥居峠超えにチャレンジしてみよう!
奈良井宿で休息を終えると、次は木曽の
最大の難所、鳥居峠を超えなければ次の
藪原宿へは行けませんでした。
当時と違い現在は信濃路自然歩道中山道
ルートがあり石畳の道があります。
江戸時代の旅人と比べたらだいぶ楽です!
・・・とはいえ、標高1,197mで
歩くと約6,150mで約3時間かかります。
鳥居峠超えコースガイド
https://tokimeguri.jp/wp_cms/wp-content/uploads/2021/03/toriitouge_map-1.pdf
この峠越えに、持っていると便利な桧笠と
熊鈴の貸し出しを奈良井宿の案内所や隣の
藪原宿でしています。
桧笠と熊鈴の貸し出し
https://tokimeguri.jp/guide/toritoge/
ただし、現在は大雨の影響で一部土砂が
崩落していて通行止めになっています。
復旧したらチャレンジしてみてください。
https://tokimeguri.jp/guide/toritoge/
奈良井宿のまとめ
いかがでしたでしょうか。
奈良井宿は昔の様相をそのまま
味わえてしかも朝に晩に、また春夏秋冬
さまざまな景色も楽しめます。
木曽は11もの宿場町があるので、一挙に
回ろうとしても大変。
欲張らず、江戸の旅人の思いを馳せながら
緩やかな旅をしたいですね。